更新日:2019年08月14日
臨床検査科のご紹介
よりよい健康のために
臨床検査とは?
身体の不調を感じて病院を受診された時、医師の診察を受けると血液検査、検尿、そして心電図検査など、検査を受けられた経験をお持ちではないでしょうか?
臨床検査とは、患者さんの病気の診断や治療に役立てる検査の事なのです。
臨床検査技師とは?
病院には医師や看護師をはじめ、いろいろな分野で仕事をする医療技術者が数多くいますが、その中でも臨床検査を専門に行う技師が臨床検査技師です。
私たち臨床検査技師は専門的な知識を生かし、患者さんのお役に立てるよう、日夜仕事に励んでいます。
臨床検査科の仕事
当院ではいくつかの検査室でさまざまな検査がすすめられています。
一般の患者さんからは見えにくいところかもしれませんが、よりよい健康のために皆様の検査を担当している検査室を紹介します。
1.検体検査部門
血液や尿、便、喀痰など身体から取り出された検体を用いて検査を行います。
1)生化学的検査
生化学的検査は血液や尿の中に含まれる色々な化学物質を分析する検査です。
これによって内臓などの状態を知る事が出来ます。
肝機能、腎機能、心機能検査
糖・脂質代謝検査など
2)免疫血清検査
免疫血清検査は血液中のウイルス抗体・抗原 (B型・C型肝炎、HIVなど) 梅毒抗体検査 甲状腺ホルモン 腫瘍マーカーなど |
3)血液学的検査
血液学的検査は、血液中に含まれている赤血球や白血球・血小板の数を測定します。
これにより貧血や血液腫瘍の有無を調べる事ができます。
血算検査
形態検査
凝固検査
4)輸血管理
輸血に際し、安全な血液を提供するための血液型や不規則抗体の検査、交差適合試験
院内で使用する輸血用血液製剤の保管管理
5)一般検査
尿、便検査
髄液検査など
6)病理組織検査
身体の一部から摘出した組織を薄切・染色して癌細胞の有無を調べます。
手術中に迅速に検査を行うこともあります。
細胞診検査
※ 当院では一部項目を診療前検査として実施しております。
2.生理検査
生理検査は様々な機器を用いて、患者さんの身体に直接触れて体内の変化を調べる検査です。
- 心電図(不整脈や狭心症などを調べます。)
- 24時間心電図(ホルター心電図とも呼ばれ長時間着用し不整脈や狭心症を調べます。)
- 肺機能検査(肺の病気の診断、重症度などを調べます。)
- 一酸化窒素ガス分析
(呼気中の一酸化窒素を測ることにより喘息の原因となる気道炎症の程度を調べます。) - 血圧脈波検査(動脈硬化などを調べます。)
- 脳波検査(頭部に電極を付け、脳の活動電位を波形として記録し脳の機能を調べます。)
- 神経伝導検査…上下肢運動神経、感覚神経(筋肉や末梢神経に異常がないかを調べます。)
- 聴性脳幹反応(聴力障害の有無を調べます。)
- その他
超音波検査(エコー検査)とは
超音波検査(エコー検査)は、人に聞こえない数MHz~十数MHzの高い周波数の音波を使い体の中の状態を調べる検査です。肝臓、胆道、膵臓、腎臓といったお腹の中にある臓器全般から、心臓や血管、乳腺、甲状腺などの検査が可能です。
超音波検査(エコー検査)は、X線やCTの様に放射線の被曝もなく、とても安全な検査です。
▲Aplio400
心臓超音波検査
心肥大、心筋症、弁膜症、心筋梗塞など心疾患の多くを診断することが可能です。
腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、など臓器の状態を観察し診断することが可能です。
肝臓がん、肝硬変、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢がん、膵臓炎、膵臓がん、腹部大動脈瘤など
血管超音波検査
頸動脈、下肢静脈など
表在超音波検査
甲状腺、乳腺など